高血圧
以下の項目に該当する方は要注意です
・味付けがいつも塩辛くなることがある
・頭痛や肩こりを感じる
・頭が重たく感じる
・動悸、胸の辺りに痛みを感じる
・階段を上った際に直ぐに息切れするようになった
・身内で高血圧の治療を受けている方がいる
上記のような項目に当てはまる場合は高血圧の可能性があります。高血圧は生活習慣病の一種で、特に自覚症状を感じることがなく早期発見が難しい病気です。上記のような項目に一つでも該当される場合はお早めにご相談してください。
高血圧とは?
心臓から全身に血液は運ばれていきますが、血液が流れてくると血管は一時的に血液をその場で貯めようとして血管がゴムのように膨らみ、そして血管がもとの状態に戻ろうと収縮する際に血液が押し出される形となり、全身に血液が運ばれていきます。
血圧が慢性的に高い状態が続いていると血管への負担が増えてしまい、結果として血管の弾力性が低下してしまいます。それを動脈硬化(血管が硬くなること)といいます。血管の動脈硬化が進むと血液の流れ(血流)が悪くなってしまい、場合によっては心筋梗塞や脳梗塞といった合併症を引き起こしてしまう場合があります。
血管の動脈硬化は特に自覚症状を感じないため『サイレントキラー』とも言われることがありますが、それくらい早期発見が難しいです。血圧が高いと指摘された方、動悸や息切れを感じる方などはお早めにご相談してください。
高血圧が発症する原因とは?
・本態性高血圧
高血圧と診断される方の大多数は本態性高血圧に該当します。本態性高血圧とは、遺伝や普段の生活習慣などが本態性高血圧の発症に関わっていると言われています。本態性高血圧が発症する原因としては、食物繊維を豊富に含む野菜や果物の摂取不足、アルコール類の飲みすぎ、塩分の取りすぎ、肥満、精神的なストレス、運動不足などが本態性高血圧の発症に関係していると言われています。
・二次性高血圧
二次性高血圧とは、他の病気が原因で血圧が高い状態が続いてしまっている状態を言います。主に腎臓の病気(腎性高血圧)、褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症、原発性アルドステロン症、クッシング症候群といった病気が二次性高血圧の発症に関わっていると言われています。
高血圧による合併症とは?
高血圧の治療法とは?
・薬物療法
薬物療法では、血圧を下げるためのお薬を処方し、血圧を基準値内に治まるようにコントロールをしていきます。血圧が正常な値まで下がったとしても、自己判断でお薬を飲むことは止めないようにしてください。急に薬物療法を止めてしまうと、血圧が急激に上昇してしまうリバウンド現象が生じる場合があります。薬物療法においては医師の指示に従い、決められた時間帯に決められた量のお薬を飲むようにしてください。
・普段の生活習慣の改善
高血圧の治療においては、普段の皆様の生活習慣を改善していくことも大切となります。
<ストレス>
精神的にストレスを感じていると、血圧が上昇してしまうことがあります。ストレスを感じないように、仕事においては余裕のあるスケジュールで仕事に取り組むことも大切になります。また、ストレス発散できる趣味を持つことも大切です。
<睡眠>
睡眠時間をしっかりと確保することは高血圧の治療において大切となります。人それぞれで最適な睡眠時間は異なるかと思います。皆様にあった最適な睡眠時間をしっかりと確保するように心掛けてください。
<入浴>
シャワーだけで済ますのではなく、湯舟に浸かることも高血圧の治療において大切となります。入浴すると血流が改善し、血圧が低下していきます。また、入浴することで血流の改善だけでなく、疲労回復やストレス解消効果も期待ができます。ただ、長時間の入浴は注意してください。
<禁煙>
禁煙も高血圧の治療において大切になります。たばこに含まれる成分が血圧が高くしてしまう場合がありますので、禁煙していただくことも大切です。
<飲酒>
アルコール類を飲むことで血圧が高くなります。アルコール類は決して飲んではいけないと言った訳ではありませんが、適量を飲むようにしてください。
・運動習慣の改善
高血圧の治療では薬物療法・普段の生活習慣の改善以外でも、有酸素運動も効果があります。マラソンなどのような体力を消耗するハードな運動ではなく、ウォーキングや水泳、サイクリングなどの運動で構いませんので、定期的に取り組んでいただければと思います。
お問い合わせ
自身の血圧が高いと指摘された方、動悸や息切れを感じる方、胸の辺りで痛みを感じる方、身内で高血圧の治療を受けている方がいる場合はお早めにご相談してください。
*心療内科・認知症外来は予約制です
*発熱・咳の症状がある方はお電話ください