脳梗塞・認知症リスク評価

脳梗塞リスクマーカー(予約制)

血液検査によって脳梗塞の発症危険度を評価する検査です。

この検査では、脳梗塞患者さんの血液内で高くなることが分かっている「細胞を傷つける”アクロレイン”と炎症マーカー2種」を測定します。これが高値の場合は、いわゆる「かくれ脳梗塞」(無症候性脳梗塞)が生じている可能性が示唆されます。その場合は大きな脳梗塞を発症する前に予防策を講じることが推薦されます。また、当院では頭部CT検査にて実際の脳梗塞の有無を画像診断することも可能です。

予約制です
費用:自費の検査で8,800円(税込)です
(次のMCIスクリーニングと同時検査の場合はセットで27,500円)

MCIスクリーニング検査(予約制)

認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の兆候を早期に発見できる血液検査です。

この検査では、アルツハイマー型認知症に関連が深い3つのタンパク質の活性度を調べます。このタンパク質は、アルツハイマー型認知症の要因と考えれている「アミロイドベータペプチド」を脳内から排除してその毒性を弱める役割を担っていると考えられており、アルツハイマー型認知症やMCIの患者さんでは活性が低下していることが知られています。したがって、これらタンパク質の機能の低下は、結果的に認知機能障害につながると考えられています。

予約制です
費用:自費の検査で20,000円(税込)です
(上の脳梗塞リスクマーカーと同時検査の場合はセットで27,500円)

ApoE遺伝子検査

ApoE遺伝子検査は、遺伝的な認知症のリスクを知ることができる血液検査です。
リスクを知り、適切な認知症の予防を行いましょう。

ApoE遺伝子検査とは?

認知症の種類と原因は様々ですが、日本ではアルツハイマー型認知症がその半数以上を占めるとされています。アルツハイマー型認知症はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳内に蓄積し、神経細胞がダメージを受けることで発症します。ApoE遺伝子検査はアミロイドベータペプチドの蓄積や凝集に関わるといわれているアポリポ蛋白Eの遺伝子タイプを解析することで、認知症のリスクを判定する検査です。 ApoEの遺伝子型はε(イプシロン)2、ε3、ε4が2つ一組で6パターンの遺伝子型を構成しており、本検査ではどのタイプに属しているかを判定しています。

ApoE遺伝子検査の特徴

ε4型の遺伝子型を有している方ではε4型ではない方に比べて3~12倍程度のアルツハイマー型認知症のリスクがあることが報告されております。もちろん、アルツハイマー病の発症は「遺伝的要因」だけで決まるものではないですが、リスクを事前に知り、食事や運動習慣など「環境要因」を意識した生活習慣を行うことで予防が可能になります。
遺伝子情報は一生変わることがないので、一度調べれば将来の予防に活用できます。

採血検査です。遺伝子検査のため事前にご本人に説明の上で同意書をいただきます。
自費の検査で17,600円(税込)です。